アメリカ合衆国

2016年6月13日、米下院で343号決議案が満場一致で可決しました。「中華人民共和国で、国家認定のもとで系統的に合意のない良心の囚人から臓器が摘出されているという信頼性のおける報告が継続的に出されていることに関して懸念を表明する」ものであり、「(犠牲者には)かなりの数の法輪功修煉者、その他の信仰を持つ人々並びに少数民族グループが含まれている」と言及しています。

決議条項:

  • 中華人民共和国における国家が認める強制臓器狩りを譴責する。
  • 全ての良心の囚人からの臓器狩りを即刻停止することを中華人民共和国政府と中国共産党に要求する。
  • 中国での非倫理的な臓器移植の認識を高めることに貢献するよう米国の医療界を促す。
  • 中華人民共和国政府と中国共産党による、17年にわたる 法輪功への迫害を即刻停止することを要求する。法輪功修煉者その他の良心の囚人を全て即座に釈放することを要求する。
  • 臓器移植の乱用 に対して、信頼性、透明性のある独立調査を中華人民共和国が許可するよう要求する。
  • 国家認定のもとで良心の受刑者から合意なく臓器摘出する問題を、年次『人権報告書』でより詳細に分析すること、臓器または人体組織の強制的な移植に従事する中国人その他の国民への査証発給を禁止している米国務省権限法 会計年度2003年232項(合衆国法典第8編第1182f条)の施行に関して下院に 毎年報告することを米国務省に要求する。

出典:米国下院議員343号決議案

欧州議会

2013年12月12日、欧州議会で中国での臓器収奪に関する決議案が通過しました。

決議条項;

  1. 中華人民共和国で、良心の囚人から、合意なく、系統的に国家容認のもとで臓器狩りが行われているという、継続的で信頼性のおける報告に深く懸念する。良心の囚人には、宗教的信念のために投獄されている多数の法輪功修煉者、その他の宗教、少数民族が含まれる。
  2. 2015年までに処刑された囚人からの臓器狩りを段階的に減少させるという主張は認めない。中華人民共和国政府が直ちに良心の囚人および宗教・少数民族のグループからの臓器狩りを即刻停止することを要求する。
  3. 欧州連合およびその加盟国が中国の臓器狩り問題を提起することを要求する。欧州連合およびその加盟国は中国の臓器移植の乱用を公に譴責し、中華人民共和国に旅行する自国民にこの問題を認識させるよう勧告する。欧州連合による中華人民共和国での臓器移植に対する完全で透明性のある調査と、この非倫理的な活動に従事したことが発覚している者の起訴を要求する。
  4. 臓器移植手術の件数の増加に伴う、死刑囚の数より多い臓器源の説明を中華人民共和国政府に求める国連特別報告官(拷問および他の残虐・非人道的・品位を傷つける取扱または刑罰担当)および国連特別報告官(宗教もしくは信仰の自由担当)の要請に中国当局が十分に対応することを要求する。
  5. 法輪功修煉者を含む中国の良心の囚人全てを即刻、釈放することを要求する。
  6. 欧州議会議長に本決議を下記に伝えることを指示する。欧州理事会、欧州委員会、欧州委員会副委員長/欧州連合外務・安全保障政策上級代表、欧州連合人権特別代表、国連事務総長、国連人権理事会、中華人民共和国政府、全国人民代表大会。

出典:中国での臓器収奪に関する欧州議会決議(2013/2981(RSP))