2000年より急成長を遂げる中国の移植産業

中国臓器提供専門家委員会の委員で、中山大学附属第一医院の副院長の何暁順（ハ・シャオシュン）医師によると、2000年は中国の移植業界の分岐点であり、肝移植は1999～2000 年の間に10倍、さらに2000～2005年の間に3倍に増加しました¹。

第二軍医大学附属東方肝胆外科医院院長で「中国の肝胆手術の父」と呼ばれる呉孟超（ウ・メンチャオ）医師² は、2011年5月のインタビューで、「肝移植の数は世界一で、手術の質と結果も良好です。我々は国際基準に追いつきました」と語っています³。

成人の半数にあたる1億3千万人以上がドナー登録している米国では、2000年以来、年間平均6000件の肝移植を行いました⁴。中国では、ドナーがわずかであるにもかかわらず、わずか2～3軒の病院での肝移植件数がこのレベルの数値に達します。

2015年1月、中国の臓器移植を主任として担当する黄潔夫が中国の中央テレビで次のように語っています。「他の先進国は臓器提供と移植の枠組みを数十年かけて構築しましたが、 中国はわずか6～7年で成し遂げたというWHO（世界保健機関）の言葉を引用させてください⁵」

脚注